インドネシアのスマトラ島はスマトラトラの生息地。1985年に2,540万ヘクタールあった熱帯林の半分以上は現在すでに消滅。それらの土地は紙の原料となる木の植林地やパーム油を生産するためのアブラヤシ農園へとかえられてきました。このようにすみかを失った野生生物が、プランテーションや村落で人に殺されたり、大幅に縮小したことで人が入りやすくなった森で密猟にあうなど、野生生物は窮地に追いやられています。

さらにトラについては、高価な薬の原料とされるトラの骨を狙った密猟と、それを違法に取引する密輸などの犯罪も横行しており、2000年から2015年までの間に、少なくとも1,755頭に相当するトラの骨や毛皮がアジア各地で押収されています。
他の亜種もあわせて、地球上にいる野生のトラは残りおよそ３０００頭と言われています。