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執筆者の写真SINA

アメリカ留学、最初の1ヶ月に思ったこと


 The WEのホームページができて約一年経ちますが、そろそろブログらしい事を始めたいと思います。私は今、アメリカのミネソタ州の南部にある公立高校に留学しています。人口4000人のとても小さな町に住んでいます。もうアメリカに来て1ヶ月半です。



 今日は最初の1ヶ月で文化や社会構造について知ったこと、感じた事について書きたいと思います。また、留学を決めた話、トビタテ!留学JAPANの話、学校の話や留学を考えてる人に向けての記事も書きます!(知りたい事、テーマのリクエストがあれば、contact usで入力してください!)


 

この記事を読む前に、、

 今回の留学が私にとって初めてのアメリカで、ここで書く事がアメリカ、またはミネソタ州で共通していることかはわかりません。「違い」の比較対象は今まで住んだ事のある、関西とドイツのベルリンが主になってくると思います。

 

 まずアメリカに来て留学団体の委員さんが空港まで迎えに来てくれたのですが、車が自動運転できる車でびっくりしました。車窓から見える景色は、広大な土地で、山がないのがやっぱり不思議な感覚でした。大きな機会やテクノロジーをみてアメリカは進んでいるのかもしれないと思った一方、思ってたほど豊かではないと感じた一面は、食べ物です。ここの食べ物は、揚げ物か冷凍が多くて、新鮮な食べ物はほとんどないです。スーパーは少し遠いのですが、とても大きくてバリエーションも豊富です。しかし、ホストマザー曰く「健康的な食べ物は高い」。スーパーの店員さんに果物の場所を聞いた時に、「これは、オーガニックだから、あっちの方がいいよ」と言われたのがショックでした。あと、ここにきてから、日持ちしない葉菜と、海から遠いので魚はほとんど食べていません。改めて、日本の、新鮮で美味しい食べ物が食べれるありがたみと豊かさを実感しました。




ここに来て最初の週末に、多くの人が夏を過ごす、キャンピングカーやモビールハウス(別荘感覚)がたくさんある湖に行きました。そこに住んでいるのはほとんど定年後の白人で、キャンプファイヤーや隣人との雑談をしている大人たちの会話を聞いているのが興味深かったです。そこの大人達は、お金や政治の話をたくさんしていて、少し人種差別的な発言も性的少数者に対する意見もありました。今、その時私がなぜ発言しなかったのか言い訳がないなと思いながら書いているのですが、その時は話をただただ聞いて、その人の考え方や、それに至る要素を哲学していました(笑)。一つ気がついたことで、人種差別っぽいことを言ってる人が、これは自分の意見だけど、自分はこれを押し付けないし、他の意見の人もリスペクトする。、だから自分に他の価値観を押し付けないでほしい。ということを繰り返し言っていました。ツッコミどころが沢山あるのは置いといて、またいつか書くと思いますが、リスペクトとと他人に不必要に干渉しないというのはとても大事にされているようです。

1番びっくりしたのは、アメリカをベストカントリー・オブ・ザ・ワールドだ(もしくは、であった)と思ってる人がたまにいるということです。ここに来るまで私は、世界で1番の国がどこかなんて考えたことがなかったし、なにをもってベストなのかちょっとよくわかりません。



また、ここでは、エコとか環境を気にかけるっていうのが、難しいというか、とても遠い場所の話のように感じます。車は、ここでは必須だし、逆に車以外の交通手段がないと言っていいくらいです。スーパーはとても大きいので、ビーガン食品や環境に配慮した商品は売られているのですが、ここに住んでいる人が気にかけている印象はあまりないです(田舎なのもあると思います)。一番驚いたのは、エアコンでした。ここについたときは、まだ暑くて、どこでもエアコンがついていました。それにしても、、寒すぎ!!これは地球も温暖化するなっていう寒さでした。ホストファミリーは夜もエアコンをまわしていたので、(すべての部屋に空気が送られる仕組みです)夏に靴下をはいて寝たという強烈エピソードができてしまいました。学校もしっかりエアコンつけているので、外では半袖短パンでいい温度なのに、中ではパーカーがないと寒すぎでした。先週急に外の温度が下がったので、みんな暖房に切り替えています。空調は24時間つけっぱなしなので、旅行で家をあけるとかじゃないと切りません。自分が環境に適応するよりも、環境を自分に適応させるという感覚がある気がします。

有り余るほどある広大な土地はここの経済、生活考え方の大きな要素だと思います。資源がなくなる心配が想像できないことも、平気で長時間ドライブをする感覚も、広大な大地にちりばめられた無数の町特有のものかな、と。町じゃない場所はそのほとんどが、コーン畑か大豆畑です。スプリンクラーで育て、機械で収穫します。大抵はそのまま食べるようではなく、加工する用だそうです。道路が血管のようで、トラックや貨物列車が食品や物品を町に届け、運び出し、町を生かしています。ある程度の大きさの町には、主要道路にマクドナルド、デイリークイーン、サブウェイなど、ファストフード店が並んでいます。地元の高校生は大抵そこで働いています。そういったチェーン店が町の経済を支えている気がします。

また、ここの人はファイナンスへの関心がとても高い気がします。学校の授業で、パーソナルファイナンスを選択できたり、いろんなところでファウンデーションを実施しています。ほとんどの高校生は働いているし、大人は仕事を掛け持ちしている人も多いです。高校の体育館に、スポンサー一覧の大きな看板があったり、よく見たら、音楽室の指揮台にマクドナルドのロゴが入っていたりもします。



ここに来て、まだ一ヶ月ですが、考えされられることがいっぱいありました。久々にスーパーで無料のレジ袋を見た時も、学校給食の食器が使い捨てだった時も、もし私がここで活動したら受け入れられるのかが怖くなったし、どう何にアプローチをかければいいのかが分からず途方にくれました。とにかく、いろんな物の消費(ともちろんロス)が多すぎて、しかもこの町だけではなくこの辺り全てがこの現状だと考えると、一つのことを変えても無意味なことに思えてしまいます。自分が今までしてきたこと、理想としてきたことがはたしてどれくらい意味と現実味があるのかとても不安です。一方で、この小さな町を変えることがもしできるのならば、いい影響が広がっていくのではないかとうっすら思うこともあります。



現地の生活を楽しみながら、勉強して、いろいろ考えていきたいです。また更新します。

最後まで読んでくださりありがとうござました!

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