2023年4月27日、SINAが高校の東京研修のフィールドワークで株式会社ヘラルボニー東京オフィスを訪問&インタビューさせて頂きました!
ヘラルボニーは、岩手県発祥の福祉実験ユニット。福祉施設や知的障害のあるアーティストとライセンス契約し、彼らの作品を使用する権利を預かります。そして、作品のデータをデザインとして使用する使用料の一部をアーティストに還元します。
今回インタビューに答えて下さったのは、広報PRの安藤奈穂さん。
多くのボランティアやNGOが福祉分野で活動する中、ビジネスとしてアプローチする理由を聞きました。「障害があるからこそ描き出せる素晴らしい作品を資本主義の波に乗せて世界にアウトプットするチャレンジ。ビジネスだからこそアウトプットのクオリティにこだわることで、アーティストに正当な金額を支払うことができる。」と答えられました。
へラルボニーが運営するブランドの商品の大きな魅力は、作家のストーリーも知ることができることです。その背景には、作品がどう作られたかだけではなく、作家の生き方まで紹介されており、まさにアートで知的障害のある人の人となりを知ってもらうことで、「障害=欠落」という価値観を変えていきたいという思いがあるそうです。
アートが社会に対して持つインパクトについて安藤さんは、ヘラルボニー代表の松田さんが話す「アートは魔法だ」という言葉を用いて、障害の有無を超えて「その人が思う、素晴らしいもの」を共有することができるからです。また、アートが持つ利点の中に「アートは街や生活に溶け込める」というものがありました。The WEとしての活動を始めたきっかけでもある「ポスターなら人々の日常に溶け込める」(=社会問題も一緒に伝えられる)という考えとの繋がりを感じました。
他にも今までの活動を通して得た成果など様々なお話を聞かせてくださいました!!
オフィスの壁にプリントされた作品(ティー/宮澤祥子)
最後に、社会問題に取り組む若い世代に向けてアドバイスをくださいとお願いしました。「活動の原動力は『好きな事を守りたい』、『好きな人々を幸せにしたい』という気持ちだと思うので、好きなものへリスペクトを払い、その思いを大切にしてほしい。」安藤さん、素敵な回答ありがとうございます。
今回は学び多き時間をありがとうございました!!
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